MANYCORE
CPU WITH CLUSTERING

ManyCore クラスタ

ManyCore CPUとは、数百~数千の半導体コアを備えたCPUのことを指します。現在は、HPC(High Performance Computing)を始めとする一部のハイエンド領域を中心に適用が進んでおりますが、今後、AI技術の進展やIoT機器の普及に伴い、様々な領域でのニーズ拡大が期待されています。一方、コア数が多くなればその分多くのスレッド(コアが処理できる作業単位)を同時処理することができますが、コア間通信が多くなることで設計が複雑化し、CPU全体での消費電力も増大することから、その用途に応じた使い方を検討する必要があります。

組み込みの世界においても、IoT機器を使ったモニタリング要望の増加、局所的な5Gによるプライベートネットワーク(ローカル5G)の普及などにより、自動車業界や建設業界などでManyCore CPUの活用が見込まれています。

16Coreでの画像処理実装において、処理最適化
前と比較して約5倍の処理速度を実現
~要件に応じたCore割付によるパイプラインの
設計で、スレッド分割から割付シーケンスのすべ
てを最適に~

ISSUES THAT OUR TECHNOLOGIES CAN SOLVE当社技術が解決する課題

 
監視システムにカメラを追加するなど、IoT機器の追加に伴うセットアップや環境構築は非常に煩雑な作業となりますが、 k3sを使った当社の組み込み技術を使えば、そのようなオペレーションから解放されます。k3sは、Rancher Labs社が開発したコンテナ・オーケストレーション用のオープンソースソフトウェア(Kubernetes完全準拠)で、バイナリ40MB以下で軽量に動作することから、エッジデバイスでのコンテナ管理に有用として注目されています。

当社技術を使えば、システム全体を止めることなく、且つ、特別な作業を要することなく、新規IoT機器を自動的にコンテナにデプロイすることが可能となります。

USE CASEユースケース

工場の生産設備の予知保全システムや市中の監視システム等、多くのIoT機器との連携が必要なシステムでご活用いただくことを想定しています。下図は当社が想定する利用シーンの一つ「歩行者リスク回避システム」のイメージです。市中に設定された監視カメラにより自動車等の移動体を追跡し、歩行者に対して事前に音楽で警告を発するシステムです。大量に設置された監視カメラの運用には多くのコストがかかりますが、当社技術を使えば、監視カメラを追加・削除・設定変更する際に、オペレーションコストを大きく軽減することが可能です。
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